『VS.』'06 8月号(22号)
表紙:題字のみ
特集:ドイツW杯総集編
総集編ということで、巻頭で決勝と3位決定戦を採りあげ、あとは見開き2ページでひとカードをまとめています。日本の試合を含め、写真は各1枚。ゲームの内容だけでなく、サポーターの様子や風景も載せています。そしてワールドカップ引退が予想される選手を、中田英寿を含め見開き2ページで採りあげています。
その後ようやく、ワールドカップに入る前に、中田英寿に引退を知らされていた小松成美の文章など、日本に関する文とデータが載せられ、阿部珠樹のセレソンについての記事と、大会全ゴールのデータで締めくくりです。サッカー以外の記事は一切ありません。
日本を特別視しない編集方針は、データの〔永久保存版〕として好感が持てます。しかし表紙といい、連載や他の種目の記事がないことといい、どうも様子がおかしいと思っていたら、巻末に答えがありました。
さて、月刊「VS.」は諸般の事情により、この8月号をもちまして残念ながら休刊とさせていただくことになりました。
月刊誌であることを強みに、読みごたえのある記事が多かった「VS.」には、マンネリズム化した「Number」よりもおもしろみを感じていただけに、非常に残念です。「Number」に〔ナンバーノンフィクション〕のコーナーを作らせたのは「VS.」だと、小生は今でも思っています。
今号の名文
◦「完璧主義であることがひとつの理由だった。理想のサッカーが常に頭の中にある。そのサッカーは常に進化している。理想に追いつこうと必死でやってきたが、現実には追いつくことは難しい。それを認めたとき、引退という結論が自然に導き出されたんだよ」>自分の身体は、自分で決める。それが中田の流儀なのだ。
文:小松成美
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