ムンク展
東京へ行くとき、まずチェックするのが美術展情報です。今回まずはずせないと思ったのが国立新美術館で、次点が国立西洋美術館でした。帰ってきて気づいたのが出光美術館の「伴大納言絵巻展」だったのですが、もはやあとの祭りでした。
美術展を1日で2か所廻ると疲れるので、できれば避けたいのですが、
翌日が月曜日ではそうせざるをえません。ということでお昼時はまだ混雑が予想される新美術館は避け、まず上野へ向かいました。
思えば上野では、国立博物館は2年に1度は訪れているのに、西洋美術館は初めてでした。ル・コルビュジエによって造られた建物は、いまや世界遺産の候補です。
さて、エドヴァルド・ムンクといえば「叫び」ですが、ほかにどんな作品があるのか、というのが見に行こうと思った動機でした。今回「叫び」は来ていませんでしたが、背景におなじフィヨルドを描いた絵がありました。「不安」と「絶望」です。その題のとおり、赤い空と青黒い海を背景とした、明るいとはいい難い絵です。
ほかに「吸血鬼」という題の絵もあります。実際には男性の首筋に口づけする女性を描いたものです。題はムンク本人がつけたのではないのですが、絵が暗い雰囲気ため、題名のとおりに見えてきます。
ただムンクの絵は、暗いものばかりではありませんでした。たとえばムンクの愛人をモデルに描いたといわれる「声⁄夏の夜」は、夜にしては明るい背景のもと、にこやかな白い服の女性が印象的です。
そしてムンクの描いた絵は、キャンバスの上に留まらず、チョコレート工場の食堂、オスロ大学講堂、オスロ市庁舎などの壁画としても残されていました。そういった絵画の下絵も展示されていました。
ところで西洋美術館といえば、松方コレクションを始めとする洋画を所有することでも知られています。ムンクの絵を堪能した後は、その常設展を見ることにしました。あまたある中で気に入ったのが、オーギュスト・ルノワールの「アルジェリア風のパリの女たち」と「帽子の女」でした。前者は彼の若かりしころの作品で、薄着の少女たちもふくよかな体形はしていません。反対に後者は、前者の30年近く後の作品で、白い服の女性が彼らしい筆遣いで描かれていました。
ほかにもロダン、ルーベンス、ヴァン・ダイク、モネ、ゴーガンなどの作品があります。常設展としてこれだけの作品を展示できるとは、松方コレクション恐るべし、です。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (1)










最近のコメント